健やかな生活を守る治療薬を提供する製薬企業の塩野義製薬

塩野義製薬といえば、医療用医薬品はもちろんですが、一般用医薬品や提供のミュージック番組など、幅広い分野で耳にします。塩野義製薬が一番力を入れているのは何といっても治療薬の研究、開発、製造で、創薬型製薬企業であると掲げています。では、どの分野に詳しい製薬会社なのか、どんな将来を見据えているのかについてご紹介します。

塩野義製薬の得意とする疾患領域

最初は、薬問屋だった140年以上前に創業した、伝統ある製薬会社です。医療用医薬品は、疾患ごとに分かれていたり、効能ごとに分かれていたりしますが、塩野義は疾患領域でいう感染症、痛み、神経疾患に力を入れていて、特に感染症領域の治療薬については、60年以上もの長い歴史を持っています。したがって、ここ数年流行っていたコロナウイルスに対しても、全力を注いで貢献してきました。

また、感染症に使われる数々の抗生物質を手掛けた塩野義の、宿命ともいえる問題である耐性菌についても、長い間継続して向き合ってきました。コロナウイルスも、次々に耐性菌ができてしまい、最初に効いていた抗生物質が効かなくなる事態が、繰り返し発生したのは、記憶に新しいところだと思います。この耐性菌ができる原因は、抗生物質の長期または過剰投与や不適用使用だと言われてきましたが、近年別の原因が浮上しました。それは、抗生物質製造工場からの排水です。これにも素早く対応し、厳しい基準を満たしたものだけ生態系に流すよう心掛けているのです。

創薬型製薬企業からヘルスケアサービス提供へ

塩野義製薬の基本方針は、「常に、人々の健康を守るために必要な、最もよい薬を提供する」ことだそうです。治療薬中心に提供していた創薬型製薬企業から、ヘルスケアサービスを提供する企業へ進化して、患者さんや社会全体のかかえている問題を解決したいと考えています。もちろん、現在中心に作っている低分子化合物による薬の深掘りしつつ、各社が力を入れている中分子創薬など新しい治療手段に挑戦してきています。

また、現在情報テクノロジーの発展により、医療業界に大きな変革が起きています。個別医療化が着々と進んでいるのです。一部CMもやっていますが、オンライン診療や服薬指導で、あとは家に薬が届く新体制が構築し始めています。塩野義も、これに準じて対応するよう努めており、ヘルスケアの未来を一緒に作るべく前向きに取り組んでいます。これが一般化したとき、緊急時を除いて、病院に行く必要はなくなり、本当に大きく医療界が変わることでしょう。

塩野義の新しい試みとこれからの医療の未来

塩野義は、自社で作る治療薬に強いこだわりと自信を持っており、一般の製薬会社が20~30%程度に対し、50~70%を理想に研究開発し続けています。新領域の中でも注目なのが、コロナを機に開発された、鼻の粘膜に異物侵入を防ぐ免疫を誘導させる、経鼻ワクチンです。これは、遺伝子組み換えタンパクのワクチンで、鼻から吸い込む菌やウイルスを排除するものです。もうひとつは、ガン細胞に対する免疫反応が持っている潜在能力から生まれた、免疫チェックポイント阻害剤です。

このように塩野義製薬は、今までの企業成果を土台にしながら、なおかつ、超高齢化社会を見据えて、新薬を開発することを先頭とし、医療全体の分野で成長を続ける会社です。得意分野である感染症領域では、予防、診断、治療、重症化の抑制にまでかかわると同時に、新製品を開発、製造、販売や流通、病気の啓発と適正使用されるよう努めるところまでを一貫して担おうと努めています。また、必ず繰り返される未知の感染症が出たとき、塩野義製薬が私たちの救世主となってくれるかもしれません。